キラーカブトガニ


 
イオンシネマ戸畑で鑑賞。
THXで500席超のスクリーンだったが客は5、6人。
真ん中に近い席で贅沢な時間を過ごさせてもらった。
 
ヨットの停泊地を上空から撮るシーンがあり、水面に青空が映る。
ドローンのおかげで低予算映画も見栄えがするようになった。
私は淡水生物の観察が趣味だが、晴れた日に大型種のゲンゴロウを採取すると、
濡れた濃緑の背中に青空が映って本当に美しいんですよ。
 
ラドゥが幼体のカブトガニと対峙するシーン。
冴えない台詞ばかりのラドゥを、何度もカットチェンジしながら喋らせている。
稚拙な話芸や企画を編集の小細工で通用させるYoutuberへの皮肉だろうか。
 
プロムが襲撃された後、兄弟が住むキャンピングカーまで逃げてきた一行を
車の内部から映すシーンがある。このカメラ位置によって、てっきりカブトガニ
車内に潜入しているのかと思わされた。こういう悪戯心のある見せ方をはじめ、
工夫のあるカメラワークが映画の格を上げている。侮れないB級映画
最後、楽しげな工作シーンからのロボット登場には驚かされた。一本取られました。
 
劇判で爽やかなハードロックが流れていたけど、それで思い出したのは
ポール・ギルバートがプロデュースしたThe Szuters。
ビートルズビーチボーイズをハードロック仕様にしたような音楽性でキャッチーな曲揃い。
あと、この手のアメリカ製B級映画を見ると私はB-52'sを思い出してしまうw